2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『麗しのシャーロットに捧ぐ』に捧ぐ

麗しのシャーロットに捧ぐ―ヴァーテックテイルズ (富士見ミステリー文庫)作者: 尾関修一,山本ケイジ出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2007/01メディア: 文庫 クリック: 30回この商品を含むブログ (75件) を見る第6回富士見ヤングミステリー大賞佳作にし…

文藝カレーシュウ

休日のサウナ通いが習い性になっている。風呂入って、ビール飲んで、仮眠室でウトウト昼寝して……本を読む。サウナの友には、お仕事と直接関係のない本を選ぶことが多い……いわゆるリフレッシュだな。 先日、サウナへ行く道の古本屋で筑摩書房の明治文学全集『…

今日もお酒飲んでます

おぉ……川崎長太郎! いいよなぁ…… 「文藝カレーシュウ」第二回は川崎長太郎――それから、千野さんが上で挙げている面々をこなして、さらに辻潤、L・F・セリーヌとか…… そんなこと妄想してる場合じゃないだろう! 「CRITICA」第2号の原稿を書くために、反省…

『文學少女の友』。

ユリイカ2006年2月号 特集=ニート 新しい文学はここから始まる出版社/メーカー: 青土社発売日: 2006/02メディア: ムック購入: 3人 クリック: 18回この商品を含むブログ (30件) を見る《ユリイカ》ニート特集に書いた「生活? そんなものはF1層に任せておけ。…

私もパラレル日本が舞台なのに、ガンダムがそのまま存在するらしいのがどうしてもひっかかる。ナチスに敗北したパラレルワールドのイギリスが舞台の小説であるレン・デイトンの『SS-GB』みたいに、大東亜戦争に勝利した日本が舞台の小説というならわかるのだ…

シャアが来る?

天帝のはしたなき果実 (講談社ノベルス)作者: 古野まほろ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/01/12メディア: 新書購入: 2人 クリック: 41回この商品を含むブログ (125件) を見る第35回メフィスト賞受賞作。 第二次大戦後も帝政を護持し、軍隊が存在するパ…

ハチミツとクローバーと同潤会

『ハチミツとクローバー』のDVDが発売になった。登場人物みんなが片思い、という美大生の青春映画である。この映画の何がよかったって、今はなき同潤会三ノ輪アパートが美大生たちの寮として使われていることだ。取り壊し直前の撮影のため、壁やドアにペイン…

僕たちのパラドクス

僕たちのパラドクス―Acacia2279 (富士見ミステリー文庫)作者: 厚木隼,QP:flapper出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2007/01メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブログ (38件) を見る第6回富士見ヤングミステリー大賞受賞作。 現代に生きる男子高…

新屋島水族館へ行った

昨日、徒歩で屋島に登って屋島寺を参拝した。といっても別に逆打ちをしようというわけではなく、日頃の運動不足の解消かたがた、日プラのテコ入れで先頃リニューアル・オープンした新屋島水族館を覗くのが主たる目的であった。 屋島はかつて修学旅行のメッカ…

顔痛

夕食の鍋焼きうどんを一口食べたら、いきなり口の中に激痛が走った。右上の奥歯が痛む。ついに今までずっと歯医者を避けていたツケが回ってきたのかと思った。 左側で咀嚼し、どうにか食事を終えることができたが、痛みは増すばかり。鏡を見たら、右頬が腫れ…

仕事がらみの本(2007年1月上旬・中旬)。

赤朽葉家の伝説作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/12/28メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 148回この商品を含むブログ (506件) を見る献本いただきました。ありがとうございました。 昨年、学術書の翻訳を出しました。それを読んだ…

文楽

先日、国立文楽劇場に文楽を観にいってきました。プログラムは、「花競四季寿」、「御所桜堀川夜討」、「壺坂観音霊験記」でした。 「花競四季寿」は、四季を踊りで表現したもので、冬の部の鷺娘の舞の美しさ、妖しさはさすが文楽、人形の醍醐味だと感じまし…

ミラバイ訳詩集

うっかり見のがしていたのだが、星雲社よりインド中世の女性神秘家・ミラバイの訳詩集が刊行されていた。 2005年刊行なので、もう一昨年になる。精神世界の棚においてあればもっと早く気づいたのだが、外国文学・詩集とかいうところに分類されていたので、見…

[佳多山]『私のハードボイルド』

基本的にビール党なのだけど、カクテルを飲む機会のあるときは、必ずギムレットを注文する。小鷹信光さんも大いに期待をかけてらっしゃったが、僕も村上春樹訳の“THE LONG GOODBYE”を心待ちにしている一人だ。『私のハードボイルド』の冒頭、斎藤美奈子さん…

エッシャー風きのこ

年明けに渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで「スーパーエッシャー展」を見てきた。たしか2日のことであったと記憶するが、年始早々からチケット売場に列ができ、25分待ちと表示されており、この版画家の人気を痛感した。もっとも、一計を案じた当方は、Bunk…

ミステリゲーム戦線異状あり?

例年、11月から12月にかけては、年末商戦を睨んで家庭用ゲーム機のミステリゲームが2、3本は発売されているはずなのですが、今回はちょっと様子が違いました。WiiやPS3はもちろん、従来機を眺めても、現在までに発売されたミステリゲームはゼロ…

ふたたび赤朽葉家をめぐって

赤朽葉家の伝説作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/12/28メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 148回この商品を含むブログ (506件) を見る『赤朽葉家の伝説』を読んで、本書の舞台となった紅緑村のモデルはどこだろうかとか、鉄砲薔薇や…

赤朽葉家というせかい

赤朽葉家の伝説作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/12/28メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 148回この商品を含むブログ (506件) を見る わたしたちは、その時代の人間としてしか生きられないのだろうか(『赤朽葉家の伝説』308頁) …

マイクル・イネスと埴谷雄高

年末年始、『アララテのアプルビイ』と『証拠は語る』を読んだ勢いで、未読だったイネスの第一作『学長の死』も片付けてしまう。マイクル・イネスという人はある種の文学的閉所恐怖症で、クローズド・サークル=「潜水艦」的なものを忌み嫌っていたんじゃな…

Q&A

最初の日記ということで、質疑応答式の自己紹介にします。●あなたの性格を一言で言うと? 生真面目なのんびり屋●あなたの顔を動物に例えると? タヌキ●背はいくつですか? 155cm●自分の体で嫌いな所は? よくもここまで肉がついたもんだというほっぺた●…

マーロウのプリン

全国区の商品とまでは思っていなかったけれど、「マーロウ」なんて名前がついているので、研究会の会員なら知っていると思っていたのだが、先月の忘年会のときに話を出したら案外知られていなかったので、ローカルネタで恐縮ですが、マーロウのプリンの紹介…

あけまして おめでとうございます

本年も探偵小説研究会をよろしくお願いいたします。な〜んか、友達のいない、さびしい人みたいな気分だなあ(苦笑)