小森

ミステリの対立軸

「本格ミステリ・ベスト10」のあとがきに、評論が貧しいとか、状況論が必要だとか威勢のいいことを書いてしまったが、よい評論の仕事もあるのだがという保留をいれ忘れていたのを後悔した。たとえば、巽さんの『論理の蜘蛛の巣の中で』とか、千街晶之氏の…

私もパラレル日本が舞台なのに、ガンダムがそのまま存在するらしいのがどうしてもひっかかる。ナチスに敗北したパラレルワールドのイギリスが舞台の小説であるレン・デイトンの『SS-GB』みたいに、大東亜戦争に勝利した日本が舞台の小説というならわかるのだ…

ミラバイ訳詩集

うっかり見のがしていたのだが、星雲社よりインド中世の女性神秘家・ミラバイの訳詩集が刊行されていた。 2005年刊行なので、もう一昨年になる。精神世界の棚においてあればもっと早く気づいたのだが、外国文学・詩集とかいうところに分類されていたので、見…

余はいかにしてヒンドゥー教徒となりしか

あんまり書くこともないのだが、最新の読んだ一冊について記しておこう。Sita Ram Goel の"How I became a Hindu "(余はいかにしてヒンドゥー教徒となりしか) を読んだ。この著者のゴエルは、若い頃は、マルクス主義者だった。その彼が、いかにして伝統的な…