きょうは佐々木丸美氏の一周忌です。
[千野]とすると千街さんと一瞬間違えそうになるので[帽子]としました。
本文とはまったく関係ない話ですが、『警察24時』のナレーションは小林清志に限るし、『歌舞伎町ホストの真実』のナレーションは江守徹に限ります。
- 作者: 佐々木丸美,味戸ケイコ
- 出版社/メーカー: ブッキング
- 発売日: 2006/12/16
- メディア: 単行本
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- 作者: 佐々木丸美
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/12/21
- メディア: 文庫
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ブッキングからは『崖の館』や、佐々木丸美が原作を担当したわたなべまさこの漫画を含む、全18巻の佐々木丸美コレクションが刊行されることになっていて、『雪の断章』はその第1回配本です。。
創元推理文庫からは『崖の館』にはじまる《館》もの3作が刊行されるそうです。『崖の館』の底本は講談社文庫版と書いてあります。ブッキングの全集が親本(親本のほうが著者の意向に沿っていると言われる)を底本としているので、あるいは差別化してそれぞれに商品価値を持たせたか。『異邦の騎士』の複数の版が流通しているような贅沢感。
- 作者: 島田荘司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1991/12
- メディア: 文庫
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- 作者: 島田荘司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/03/13
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しかしその点は『崖の館』解担当の若竹七海氏も同様であるらしく、
実を言えば、わたしはこの少女趣味的な要素がかなり苦手である。凉子の心的描写などを読むと、言葉の選び方といい比喩のしかたといい他にこんな風に書ける作家はいない、だからすごい、とは認めるけれど、同時にどうにもこっぱずかしい。〔…〕あまりにもまっすぐで、あまりにも純粋で、あまりにも甘い。〔…〕それこそが佐々木丸美のすばらしいところだ! と絶賛する読者は大勢いるだろうが──わたしみたいなひねくれ者はちょっと、ひいてしまう。
と書かれています。
そんな〈少女趣味的な要素がかなり苦手〉な若竹さんに『クール・キャンデー』なるガーリッシュなミステリがあることはよく知られています。佐々木丸美に(狭義の)少女趣味、拙著で言うところの〈少女趣味の暗黒面〔ダークサイド〕〉的にところがあるとしたら、『クール・キャンデー』こそはガーリッシュと呼ぶにふさわしい。そしてこれは、彼女が佐々木丸美の〈少女趣味的な要素がかなり苦手〉だったからこそ書けたものです。
- 作者: 若竹七海
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2000/10/01
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著者が雪の季節に世を去ったのは、尾崎翠の命日が蘚の花の季節にあるのと同じくらいのあれを感じます(あれ、になんの語を入れていいものやら)。【id:chinobox】