フィリップ・マクドナルドの新刊『生ける死者に眠りを』(論創社)に「技巧派作家の『秘められた傷』」という解説を書きました。その中で未訳の戦争小説Patrol(1927)と、ハリウッドで映画化された「肉弾鬼中隊」(1934)について触れたのですが、後になっ…
ひさびさに告知です。 「Creator’s NEST」というイベントのゲストに呼んでいただきました。日時:1月10日(日)16:00〜(15:30開場) 場所:文学バー Bar Liseur@大阪南船場 詳細はこちらで Bar Liseur 第53回クリエイターズ・ネストのゲストは、法月綸太…
小樽文学館で「没後60年 中城ふみ子と中井英夫展」が9月7日まで開催しています。(小樽文学館 「中城ふみ子と中井英夫展」) http://otarubungakusha.com/exhibition/2014051421今冬の中井英夫展に引き続き、嬉しい企画です。 若き日に短歌雑誌の編集者として…
3月14日(金)、五反田のゲンロンカフェで、東浩紀氏と対談することになりました。詳しくはこちらの告知を参照 →法月綸太郎×東浩紀「ふたたび謎解きの世界――名探偵と愛のゆくえ」東氏とは以前、「謎解きの世界」というタイトルで、エラリー・クイーンについ…
1月30日、芳林堂書店高田馬場店にて催されたトークショー&サイン会 〜『ノックス・マシン』のつくり方〜 に来ていただいた皆さん、それにトークショーのお相手を務めてくださった杉江松恋さん、どうもありがとうございました。そのトークショーの場で、「学…
「推理倶楽部CATS」というところから、謎の招待状が届いた。ロンドン郊外の元貴族の屋敷で起こった連続殺人事件の犯人を推理してほしいという。「謎解きLIVE 英国式ウイークエンド殺人事件」 NHK BSプレミアム 12月7日(土)午後9時〜/12月8日(日)午後11…
もうすぐ『虚無への供物』の開幕もしくは中井英夫の命日の12月10日です。 現在、小樽文学館で開催中の「没後20年 中井英夫展」を見てきました。(2014年1月13日まで) http://otarubungakusha.com/exhibition/201304804 中井英夫の生涯を辿りながら、交流の…
市立小樽文学館で「没後20年 中井英夫展」が開催中です。 (展示概要 http://otarubungakusha.com/exhibition/201304804) 『虚無への供物』の完成を報告する江戸川乱歩宛て書簡が初公開とか(読売新聞記事 http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20131022-O…
9月22日(日)初台の(httZaroffという画廊に。石神茉莉の《玩具館》シリーズ(でいいのか?)の舞台となる店〈三隣亡〉をモティーフにしたギャラリーが開かれているのである。これまで3回行きそびれていたのでようやくだ。 多分、新線新宿駅が出来て以来、…
コミックマーケット84で頒布します。http://www.comiket.co.jp/ 参加日:8月10日(土) 配置ホール:西1 配置場所:や−41b サークル名:探偵小説研究会 『CRITICA』第8号 千円 ●特集――中井英夫歿後20年 ハネギウス一世との邂逅 本多正一インタビュー 聞…
「ジャーロ」No.47の「〈MYSTERY ランダムウォーク〉(第16回)毒殺と確率論的世界」で、限界研・編『21世紀探偵小説』収録の「結語――本論集の使用例」(飯田一史)に言及したところ、飯田さんのブログ「insight critic」で的確なコメント をいただきました…
『増補版』の解説のラストで、都筑道夫晩年のミステリ観の変化をめぐって、ジョルジュ・シムノンのメグレ警部シリーズに言及したのですが、なにしろメグレ物は巻数が多いので、未読本が山のようにある。だからメモというより、宿題といった方が正確でしょう…
昨日のエントリで、『増補版』が「刊行されました」と書きましたが、実際に書店の店頭に並ぶのは、今日か明日以降になるみたいです。まあ、それはともかく。今回の『増補版』には、佐野洋氏との「名探偵論争」を始めとして、「都筑道夫の文章の中から、『黄…
都筑道夫『黄色い部屋はいかに改装されたか? 増補版』が、フリースタイル社から刊行されました。編者の小森収氏からの依頼で、私も10ページほどの解説を書いたのですが、紙幅の都合その他で書きそびれたことがずいぶんあります。刊行記念という名目で、書き…
たいていの商品は、消費者のニーズに合わせて、品質が向上するものだが、なぜか、本棚というのは、帯に短し襷に長し、というか、四六に短し文庫に長しというようなものが多い。本のサイズは概ね決まっているのに、ちょうどいいサイズのものがないのが不思議…
探偵小説研究会はコミックマーケット81(会場:東京ビックサイト)に参加します。機関誌「CRITICA」及び「市川尚吾作品集」を販売します。参加日:12月29日(木) スペース:西1ホール ゆ−19b「探偵小説研究会」コミックマーケットの案内はこちら→http:/…
先日、妻が仕事で出かけた隙を盗んで『レッツゴー仮面ライダー』を観てきた。思い出に泥を塗られたような『オールライダー対大ショッカー』と同じ監督・脚本コンビなので少々不安だったのだが、あちらが平成ライダー10周年だとすれば、こちらはライダー生誕4…
仮面ライダーとクトゥルーをはしごするという、ダメな大人の休日を満喫した。まずは日本橋三越で開催中の仮面ライダー展。連休後半の初日だけあって、大きいお友達と小さいお友達でなかなかの混雑ぶり。 第1部は石ノ森章太郎の原画展示で、デザイン画や各種…
4月16日の推理作家協会・土曜サロンのゲストは、渡辺啓助の娘で画家・ギャラリストの渡辺東さん。いろいろと伺った中から、個人的に特に印象に残った話を覚書として残しておく。 渡辺啓助はたいへん遊び好きだった。弟の温とともに「瀕死の白鳥」を踊ったり…
第11回本格ミステリ大賞の候補作が決定しました。 【小説部門】 『綺想宮殺人事件』芦辺拓/東京創元社 『写楽 閉じた国の幻』島田荘司/新潮社 『謎解きはディナーのあとで』東川篤哉/小学館 『隻眼の少女』麻耶雄嵩/文藝春秋 『折れた竜骨』米澤穂信/東…
数日遅れになりますが、文学フリマではたくさんの方にお越しいただきましてありがとうございました。おかげさまで大盛況でした。『CRITICA』ならびに『市川尚吾作品集』の今年(2010年)の直接販売は、これで最後になります。 冬コミは……無念の落選と…
12月5日の第11回文学フリマに探偵小説研究会も出展します。 販売するのは同人誌「CRITICA」創刊号〜第5号(売り切れの第2号除く) (各号の内容はこちらhttp://www.geocities.co.jp/tanteishosetu_kenkyukai/critica.htm) 開催日時 2010年12月5日(日) 開…
『2011本格ミステリ・ベスト10』(探偵小説研究会編)、絶賛制作中でございます。 で、恒例の「読者によるMY BEST RANKING」投票コーナーを開設しました。下記のフォームからどうぞ。http://www.harashobo.co.jp/mystery/myrank2011.htm締切は11月5日金曜日2…
たまに書評を書くことがありながら、私もそういう人のひとりなので、昨日の個人的な体験について書かざるを得ませんでした。 「書評なんて信用できない」と思っている人に読んでいただければ嬉しく思います。 →「http://d.hatena.ne.jp/chinobox/20100817/p1…
昨夜の大分は七夕祭の初日。「府内戦紙(ふないぱっちん)」を初めて見ました。ミニねぶたといった趣の山車が十数基、まちなかを練り歩きます。 山車のモチーフはいずれも戦国武将なのですが、上杉謙信、武田信玄が何基もあったのは、いかがなものでしょうか…
昨日は、日田に行ってきました。重要伝統的建築物群保存地区の指定を受けた豆田地区のまちなみを見に行くのが主目的。倉敷ほど観光地化されていなくて、なかなか雰囲気よかったですよ。 当日は、日田祇園祭にもあたっていたので、多くの山鉾がまちなかを曳き…
本格ミステリ作家クラブで10周年記念事業を担当している円堂からお知らせです。下記のようなイベントがあります。 本格ミステリ作家クラブ10周年・海外優秀本格ミステリ顕彰『デス・コレクターズ』最優秀作決定記念!「杉江松恋のデス・トーク」 http://www.…
「こんばんは、ミス・マープルさん」 たまたまつけたミステリチャンネルでやってた『ミス・マープル』(たぶん「牧師館の殺人」)より。 「ミス・マープル」って敬称じゃなくて、「芋洗坂係長」みたいに名前なのかよ! あと「中曽根大勲位」とか「藤原組長」…
カミの『機械探偵クリク・ロボット』を読んだ。機械探偵(DETECTIVE-A-MOTEUR)というのは、アマチュア探偵(DETECTIVE AMATEUR)の語呂合わせかな。「五つの館の謎」「パンテオンの誘拐事件」の二話を収録。 「五つの館の謎」は予想外にまっとうな本格。 「…
23日に探偵小説研究会ブースまで来ていただいたみなさん、ありがとうございました。