スパイラル生きてる?

スパイラル・アライヴ 2 (ガンガンコミックス)

スパイラル・アライヴ 2 (ガンガンコミックス)

スパイラル〜推理の絆〜』のサイドストーリー『スパイラル・アライヴ』がコミック第1巻発売後ほぼ5年を経て再開、このほど第2巻が発売とあいなった。まさに『生きていたスパイラル(SPIRAL ALIVE)』……というよか、いっそ『死んでなかったスパイラル(SPIRAL UNDEAD)』と評した方がよいかも。
で、その第2巻だが、本編に登場したブレード・チルドレン――浅月香介、高町亮子、竹内理緒、カノン・ヒルベルトといった面々が続々再登場。その彼らが、第1巻の主人公であったブレード・チルドレン雨苗雪音と、ただのブルート・チルドレン(けだものな子)関口伊万里の物語にからんでゆく展開。
しかし、『スパイラル』本編の前日譚として浅月たちを描く場合、本編登場時の彼らの荒み具合から推して、『スパイラル・アライヴ』の結末は、彼らにとって希望の持てるものとはならない可能性が高い。と同時に、この段階では彼らはいずれも、鳴海清隆という神の思惑の外側には出られないはず。浅月と亮子のラブコメをはじめ、ブレード・チルドレンの人生の物語を描いてゆくうえで、これらは結構な制約条件になると思うのだが。
とりあえず、城平京のお手並みを拝見することとしたい。