最後のお願い

街中に出たところ、統一地方選を目前に控えて、候補者の名まえがあちこちで絶叫されていた。
「本物の武闘派○○○○に一票を!」という声があがり、はて、この街の市議選にはプロレスラーでも立候補していたかしらと聞き直すと、「本物の武闘派」ではなく、「本物の無党派」であった。朝から連呼を続けていたせいか、かなり声が嗄れていたらしい。加えて、あたかも「誰でもない男」であることをウリにしたような「本物の無党派」なるキャッチフレーズを、当方が瞬間的に漢字に単語変換できなかったのも一因であろう。
などと書いていて、ふと「本物の無糖派」という解釈の可能性もあることに気がついた。いったい全体どこの有権者が、立候補者に対して珈琲の好みを問うているかはしらんが。