ミステリの楽しみ
10月4日から1週間、ずっとひとつのことを考えていた。
それは、朝日放送で放映されたドラマ、安楽椅子探偵と忘却の岬の犯人である。
仕事中はかろうじて忘れることができた。でも、ルーチン作業に入ると全然ダメ。夜も眠れない。食欲も落ちた。
無事、8日の回答応募締め切りに、犯人名とその人物にいたるエレガントな回答を投稿できたものの、解決編を観るまでこの状態は続いた。
まるで恋わずらいである。
確かに主役の津田寛治はかっこよかった。
ヒロイン役の前田愛に軽く嫉妬した。
しかし、私を魅了したのは決して津田寛治ではない。
「犯人は誰か」ということ。
ただ、それだけだった。
小説や戯曲でも、「犯人当て」と銘打っていたら、期間の差はあるが同様に考え込んでしまう。
近年だと、この2作。
ナポレオンの剃刀の冒険―聴取者への挑戦〈1〉 (論創海外ミステリ)
- 作者: エラリークイーン,Ellery Queen,飯城勇三
- 出版社/メーカー: 論創社
- 発売日: 2008/03/01
- メディア: 単行本
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どちらも問題編を2回読み、この人ではないかと見当をつけたが、早く正解を知りたいという誘惑に負けてしまった。
もう少し忍耐力があったら、勝率は上がったのではなかろうか。……たぶん。
最近発売されたこちらはまだ挑んでないが、応募する予定。
- 作者: ふじしろやまと
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/10/10
- メディア: 文庫
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ところで、私は推理をする時、編み物をする癖がある。
いつの日か、ミス・マープルのように鮮やかな解決を披露してみたい。