ガンダム展その他
ちょっと京都に行くついでがあったので、ガンダム展「GUNDAM GENERATING FUTURES 来たるべき未来のために」を見た。といっても、この展覧会はすでに大阪は天保山のサントリー・ミュージアムで開催されたときに見ているので、今回は、その展覧会場になった「http://www.kyotomm.com/index.php」を見学するのが主目的であったのだが。
本邦マンガ史に関する情報を集積した美術館を見たかったというのが一つの動機であり、それともう一つ、このミュージアムが昭和4年に建築された龍池小学校を美術館に転用した、いわゆるコンバージョン(用途変更)の一例であったがためである。
学校校舎のコンバージョンとしては「http://www.r-school.net/」が全国的に有名である。IIDは、世田谷の区立中学校をSOHO(small office home office)に改装して、若手の建築家、デザイナー、ソフト屋などに間貸ししている施設。そこの施設を見学したときに、コンバージョンではなく、学校施設をそのまま、ものづくりの学校として使っているという趣旨の説明を受けた。たしかに、校舎にはほとんど手を加えておらず、中学校時代と変わらず空調設備すら加えていないというのには驚いた(というか、暑かった)。
それに比べると、こちらの京都国際マンガミュージアムの方は、随分と手を加えている。もちろん空調もあって、電気関係の増設がかなり施されている模様。校舎の外壁の一部を外側からさらに覆うようにして、校庭の一部を屋内空間に取りこんだ箇所もある。この手のコンバージョンで気になるのは耐震補強であるが、外見上はあまり手が入っているようには見えない。部屋の天井部に透明なアクリル板(と思しきもの)が梁のように渡されていて、はて、これが補強なのだろうかと感じたぐらい。
今回、ガンダム展のために常設展示が少なかったのは、すでにガンダム展を見ていた鷹城としては、いささか残念であった。ただ、老若男女がミュージアムのベンチに座ってマンガに読み耽っている光景は、下手な美術館と違って、十分に活用されているなぁ〜との好印象を覚えた。