フジロックフェスティバル

今年もフジロックフェスティバルに行ってきた。今年のお目当ては、くるりTRAVIS、THE MUSICで、もちろん楽しんだわけなのだが、パンフレットの紹介文に書いてあった「兄・ロンが奏でるキーボードに合わせて歌う弟ラッセルのオペラ唱法が特徴」という一文に惹かれて聞きに行ったSPARKSがたいへん素晴らしかった! ステージバックに流される映像にロン・マエル、ラッセル・マエルが一体化して一つの舞台として繰り広げられ、映像が背景で終わらずに、ステージとして活かされているのがよかった。
面白真面目の兄とやんちゃ弟というキャラクター付けがツボである(実際はどうかは知らないが)。見た目がたいへん若いがアルバムが21枚って、いったい彼らは何歳なんだ?*1
弟の声が裏声、地声どちらも張りがあり、兄の弾くピアノの音と調和している。ちょっと10CCの「パリの一夜」のようなオペラっぽい作品を彷彿させる。子どもの頃に「おはなしレコード」を聞き込んだ私としては、お話と歌(ドラマチックな楽曲)、となると血が騒いでしかたがないのだ。
シュールで身も蓋もないアイロニカルな映像への絡みはとても英国っぽい。モンティ・パイソンとかブラック・アダーとか、アイドル映画なのになぜか妙なギャグの入っている「ハード・デイズ・ナイト」とかを思い起こさせるが、出身は米国。
SPARKSは今年、ロンドンでアルバム1枚につき1日の連続ライブを行っているとのこと。おそらく初期と現在とでは音楽の傾向が違うと思われるが、いったいこれまでどんなライブをやってきたのだろう。これまで作ったアルバムのジャケットを映し出して、それを燃やす(真似をする)というパフォーマンスの中で紹介された変ちくりんな図柄のアルバムジャケットからして気になってしかたがない。

おまけ(聞いた音楽一覧)
7月25日(金)
RODRIGO Y GABRIELA → MIDNIGHT JUGGDRNAUTS → THE PRESIDENTS OF THE UNITED STAES OF AMERICA → くるり → TRAVIS → GOSSIP → BROC PARTY → THE VINES → KASBIAN → FEEDER → MY BLOODY VALENTIN

7月26日(土)
eastern youth → Mink → BLACK MARKET → 鈴木慶一Captain HATE and the seasick sallors feat曽我部恵一 → 沖仁 → THE ZUTONS → GOGOL BORDELLO → PRIMAL SCREAM → IAN BROWN → SPARKS

7月27日(日)
MELEE → THE DETH SET → JASON MRAZ → WHITE LIES → ONE NIGHT ONLY → JAKOB DYLAN OF THE WALLFLOWER → FOALS → THE GO TEAM → BEAT CRUSADERS → ゆらゆら帝国 → THE MUSIC

EXOTIC CREATURES OF THE DEEP(DVD付)

EXOTIC CREATURES OF THE DEEP(DVD付)

*1:さっそく買ってきた新譜『EXOTIC CREATURES OF THE DEEP』に書いてあった解説によると、ロンが1948年、ラッセルが1953年生まれ。