2008-01-01から1年間の記事一覧

批評のこと。(5)

批評家ならぬ雑文家が、批評について考えてみる「2008-01-22 - 研究会日乗」の続き。 家でネットにつながらなくなりました。 なんとしても日本の国会図書館OPACで調べものをしないと、玉突き状にいろんな〆切に遅れてしまうので、レンヌ通りのカフェからつな…

「批評のこと。」のこと

こちら↓に書きました。 http://d.hatena.ne.jp/ending/20080122

もちろんです。

〈自分自身を否定されたくはない、という気持ち〉は奥底にあるどころか、だれだって否定よりは肯定されたいと思いますよ。【id:chinobox】

「批評のこと。」を読んで

まだまったくまとまっていませんので、一言のみになります。 ファンダムにもミステリ作家にも共通して見られる、その「批評されることにたいする過度の忌避? 蔑視? 恐怖?」は、いったいどこからくるのだろうと不思議に思い、書かずもがなのことを書いたしま…

批評のこと。(4)

批評家ならぬ雑文家が、批評について考えてみる「2008-01-21 - 研究会日乗」の続き。 小説家の事情はさておき、読者とか〈ファンダム〉とかウェブ書評について。 まず、批評家は小説を批評しますが、小説家も批評を批評できる。だれにでも、批評の権利があり…

批評のこと。(3)

批評家ならぬ雑文家が、批評について考えてみる「2008-01-19 - 研究会日乗」の続き。 前回はこういうことでした。 1. 〈草の根教養主義者〉は批評が嫌い? 2. ミステリ作家も批評が嫌い? 〈草の根教養主義者〉というのは、〈ファンダムの重鎮クラス〉〈探偵小…

批評のこと。(2)

批評家ならぬ雑文家が、批評について考えてみる「2008-01-17 - 研究会日乗」の続き。きょうは、「批評不要論」の存在について。 僕はむかしから、日本のオタク作品のすばらしさに対し、それについて語る言葉の貧困さに苛立ってきた。批評や評論というと、オ…

批評のこと。

限界小説研究会編『探偵小説のクリティカル・ターン』をいただきました。 巻末の、笠井潔「批評をめぐる諸問題──おわりに」には、巽昌章・東浩紀・千街晶之・丸山眞男・島田荘司・ヴォルィンスキー・埴谷雄高・ドストエフスキー・唐沢俊一・有栖川有栖・二階…

ヒューマニズムという温かな手

温かな手作者: 石持浅海出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2007/12メディア: 単行本 クリック: 17回この商品を含むブログ (53件) を見る石持浅海の新刊短編集『温かな手』を読む。作中に特殊設定を持ちこむ芸風はあいかわらずで、本書の探偵役は、人間の生…

新年のあいさつ&抱負

更新の間隔があいて、その間にクリスマスも正月休みも過ぎてしまいましたが、新年一発目ということで、個人的な抱負を書いてみようと思います。 えーと、2008年もたくさんの面白い本を読んで、面白いことを考えて、それを面白く表現していければよいなと…